試合結果

2001年7月17日(火)東京後楽園ホール
THE CRUSADE-2 〜聖戦〜

 

<第1試合〜第6試合>

<第7試合〜メインイベント>

 

<第1試合 ライト級2分3回戦>
×(アクティブJ)堺谷ケイト vs 渡辺宏二(サバーイ町田)
◯判定0-3
(三者とも29-30)


 お互いアマチュアで実績を持つもの同士の楽しみな一戦であった。当初の予想どおりパワー有るパンチが持ち味の堺谷とキレの有る蹴りとヒザが得意な渡辺がお互い持ち味を発揮。やや硬さが見られて堺谷を渡辺が攻めるが、時折パンチに対して足を止めてブロックしてしまう為棒立ちになってしまうシーンもあった。3R中盤までは互角な戦いが続く。渡辺が最後の力を振り絞っての蹴りの連打が印象良く決まり最後の最後でポイントを取り判定勝ち。結局、勝負を決めたのは最後の数十秒だった。
 ただ、勝った渡辺にも課題は残る。攻撃を受けに回ると止まってしまう所だ。それをクリアすれば更に上を狙える器だけに、彼の成長に期待してやまない。
 また、 負けた堺谷は自分の間合いが掴めれば勝利出来る日もそう遠くは無いだろう。この試合はお互いタイプの違う者同士だった為お互いに欠けている点が見え良い勉強になったのではないだろうか? 両者の今後に注目していきたい。


 

<第2試合 71kg契約2分3回戦>
◯(アクティブJ)倉本武皇 vs パンチ・佐川(誠流会館)×
判定3-0(30-27、30-26、30-26)
※倉本、3Rにヒザ蹴りによるダウン2回を奪って判定勝利。

 


  J-NET中量級期待のホープ・倉本が期待に応えた。試合開始早々、倉本の強烈なミドルで会場がどよめく。一つ一つの攻撃がKOを意識したパワーを秘めていたが、逆に力んでいるせいか連打には持ち込めない。対するパンチ佐川は、リングネームが示すとおり攻撃はパンチだけなのだが思いきりぶん回す右フックは威力十分で倉本をガードごとふっ飛ばすシーンも見られた。しかし後半、倉本の組んでのヒザがもろに入り、パンチ佐川がダウン。これで終りかと思われたが立ち上がり、会場が沸いた。その後またもや倉本の駄目押しで出されたヒザに再びダウンするも、またも気力で立ちあがる。
 結局倉本が大差の判定で勝利を収めたが、出来ればKOで倒したかったところ。倉本は期待の大きな選手なだけに、もっと上の目標を持って頑張ってもらいたい。


 

<第3試合 フェザー級2分3回戦>
×(アクティブJ)坂野和正 vs 柳沼達彦(サバーイ町田)◯
判定0-3
(28-30、28-30、27-30)


 戦績的には坂野が3勝で柳沼がデビュー戦という、ややミスマッチかに思われた一戦だったが、柳沼はそんなものを吹き飛ばした。序盤に柳沼がカウンターの右ストレートでダウンを奪うと、その後はパンチとヒザが有効で坂野の得意のローキックを完全に封じ込めたのだ。コツコツとローを当てて勝ってきた坂野だけに、これを封じ込められてしまうのは苦しかった。
 この試合は柳沼の冷静で的確な攻撃が光り、間合いの取り方も完全に自分の距離を保ち(坂野がローを打てないような)それを最後まで維持した。デビュー戦でこれだけの戦いが出来ればたいしたもの。フェザー級に期待が持てる選手が町田から出てきてくれた。ランキング上位とその下との差が大きく、ホープの登場を待っていただけに今後も柳沼の活躍には否応にも期待がかかる。


 

<第4試合 ウェルター級3分3回戦>
×(アクティブJ)沼尻紀夫 vs 碓氷ハヤテ(ソーチタラダ)◯
判定0-2(28-29、29-29、28-30)


 まだ未勝利同士。どちらが先に初勝利を飾るかがかかった一戦だった。序盤から碓氷がトリッキーな動きで徐々に自分のペースに引き込む。特に総合格闘家らしく、組み合いになると碓氷が主導権を握る。また、今まではスタミナ切れが目立っていたが、この日は最後まで手を緩めることなく常に自分から攻撃を仕掛ける。沼尻も時折ミドルなどで反撃するが、どうしても連打に持って行けない。決定打は出ないものの、碓氷の手数の多さが目立ち、最後まで勢いで押しきり判定勝ち。初勝利を飾った。
 ウエルター級は層が薄く、今後の頑張り次第で上位に食い込める可能性もある。ただ両者とももう少し経験が必要。積極的に練習、試合をこなしてワンランク上を目指したい。


 

<第5試合 ライト級3分3回戦>
J-NETWORKライト級4位

 ×(アクティブJ)吉本光志 vs 稲葉潤(サバーイ町田)◯
2RKO
※稲葉、2R終了直前にパンチからヒザ蹴りの連打でダウンを奪ってKO勝利。


 町田ジム期待の稲葉と、前回は初のタイ人との試合にドローにまで持ち込んだタフネス吉本の今後のライト級戦線を左右する試合が組まれた。
 この日も吉本は1Rから攻めた。今までの試合よりも動きにリズムを感じ、バランスの良さも垣間見えた。過去の試合は、一直線に相手に向かって行くパターンが多かったが、この日は落ち着いて足を使って回りながら空いた所を蹴るという、技術面での向上が見られる。しかし、稲葉も負けじと蹴り返す。パワーでは若干稲葉が勝っていたが、動き自体は吉本の方が良かった。1Rは互角の展開で終了。
 しかし2Rに入ると稲葉にエンジンが掛かり、ローとミドル、パンチでも吉本を上回り始める。吉本も返すが稲葉に押し込まれ始め、2R終了直前にパンチからヒザで吉本が詰められ、ロープにもたれた所でゴングが鳴り、ダメージが深い吉本はそのままダウンを取られる。しかし必死で立ち上がりファイティングポーズを取ろうとするが、ダメージが深刻だった為、レフリーがストップをかけ、稲葉のTKO勝ちとなった。吉本は終了と同時に倒れ込み、タンカで運ばれる。
 1戦ごとに成長が見られていた両者だったが、特に稲葉の強さには目を見張るものがあり、即5回戦でも通用するであろうと感じた。技術もハートの強さも備えた稲葉。全階級を通じて上位にランキングされている選手の少ない町田ジムで、今最も期待出来る選手である。これからは対抗戦なども組まれるだろうが、この勢いで連勝を続け、王者西山に挑戦出来るよう頑張ってもらいたい。また、負けた吉本もあれだけのダメージを受けながら立ちあがった精神力には驚かされる。これにへこまず、また「元気な吉本」をリング上で見せてほしい。
 この日の3回戦の試合では、群を抜いてこの試合が一番レベルが高かった。


 

<第6試合 ライト級3分3回戦>
◯(アクティブJ)黒田英雄 vs 内田秀樹(サバーイ町田)×

判定3-0(30-27、30-28、30-29)
※3Rに黒田がダウンを奪って判定勝利。


 昨年の後楽園で内田のヒザで目尻をカットしTKO負けしている黒田のリベンジマッチ。序盤から黒田が前に出てローとパンチで押し込む、と内田がカウンターのパンチなどを繰り出すといった展開が続いたが、黒田の右のパンチで内田がダウンを取られ黒田の判定勝利。見事にリベンジを果たす。
 黒田は前回MAとの対抗戦で、ダウンを2度奪うワンサイドの試合で何か吹っ切れたのか、迷いがなく、とにかく前進し続ける。フルラウンド完全燃焼するまで前進する姿勢を、若い選手は見習って欲しい。内田選手も最近あと1歩という所で星を落としているだけにもう一度勝つきっかけ(決定打)を掴みたいところ。意地と意地がぶつかりあった好試合だった。


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